冠動脈バイパス手術を学ぼう 2018.2.3
2月3日に大崎にてwet labが開催されました。
今回は『冠動脈バイパス術を学ぼう』というテーマでした。全国の施設から若手心臓外科医が20名程度が集まり、高い意識で勉強会に参加しました。
特に今回は中枢吻合に関する勉強会に焦点が当てられました。大動脈の石灰化が強い際に、中枢吻合デバイスを使用することで、術後脳合併症のリスクを軽減することができ、当科でも導入している技術です。
まず、当科主任教授である田中正史先生よりデバイスを使用した中枢吻合法、及び末梢吻合のコツに関して講演がありました。
当施設での冠動脈バイパス術におけるポイントをスライドを使って、若手心臓外医にわかりやすく解説しました。
次に、榊原記念病院 心臓血管外科主任部長である高梨秀一郎先生より、デバイスを用いた中枢吻合法、及び抹消のコツに関しての御講演がありました。
高梨先生の長年の経験に基づいたバイパス吻合術のコツに関してわかりやすく御講義頂きました。
その後は、wet labを行いました。
2人の先生方によるわかりやすい実演にて、中枢吻合に方法を学びました。
その後は、若手心臓外科医によるwet labに移りました。
吻合のポイントについて御指導頂きました。普段よりじっくりと御指導して頂くことができ大変有意義な時間でした。
wet lab終了後は、懇親会が開かれ親睦を深めました。短い時間ではありましたが様々な施設の先生とお話をすることができました。
また、冠動脈バイパス吻合技術を競うチャレンジャーズライブで優勝経験を持つ日本医科大学心臓外科の高橋賢一朗先生とお話することができました。
今後高齢化が進み、このようなデバイスによる吻合方法がさらに普及すると考えられ、今回学んだことを生かそうと思います。また、同年代の先生方に刺激を受けながら一歩ずつ進んでいきたいと思います。
記載:医局員 北島 史啓