新入局スタッフご挨拶
日本大学医学部附属板橋病院 心臓血管外科 准教授として4月より赴任いたしました板垣と申します。
当教室は1951年創設である日本大学医学部第2外科学教室を前身として、本邦初のACバイパス術の施行等、国内心臓胸部外科の歴史に貢献して参りました。2016年の田中正史教授就任後、基幹病院である板橋病院の症例拡大と同時に目標としたのが研修・関連施設の拡大です。現在ある8か所の研修施設は大学病院から公立病院、市中病院まで多岐にわたり、各病院ごとの診療特性を生かした多様な臨床経験を積む事ができるという点、そして各施設責任者のキャリアも様々であり具体的なロールモデルとしての未来像を抱きやすい点が日大心臓血管外科グループの最大の魅力だと思います。
また、これまで具体化されにくかった心臓血管外科教育コンテンツの拡充や、働き方改革を含む労働環境改善にも着手しています。一部は今後HPやSNSを通じて公開していくべく検討中ですが、職人技術の一子相伝手法でなくより具体的に言語化体系化されたプログラム・コンテンツの作成を目指したいと思います。“人は石垣、人は城”。GAFAをはじめとする国際企業が人材育成に関して多大な配分を行っている現代、大学病院だからこそ行える臨床・研究教育を拡充させ、またそれを受けて成長した修練医が後進やチームに還元していくという正のスパイラルが生まれるような日大心臓血管外科のカルチャーを作っていきたいと考えています。
今後とも何卒宜しくお願い致します。