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重症心不全に対する再生医療治験

2021.07.08ブログ

先日、重症心不全に対する再生医療であるiPS細胞由来心筋球注入療法の治験に関するスタートアップミーティングが当院で行われました。概要としましては、従来の心筋シート療法等の細胞療法では短時間作用のパラクライン効果が作用の中心とされてきたのに対して、本療法では移植した心筋細胞自体が生着・成熟・成長する事で、前述効果に加え移植心筋細胞の直接収縮効果が期待され、心機能の改善が見込まれています。具体的には、冠動脈バイパス術を施行する虚血性心疾患症例が対象となり、特殊注入針を使用して心収縮力低下領域に直接心筋球の移植を行います。

このような最新治療研究に参加する事で、今後の新規治療の具体的な選択肢を患者さんに提供できると共に、診療科内スタッフの臨床・基礎研究に関しての知見やアイデア、議論をより深める機会になると考えています。

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